郵便業務
郵便局の始まり
南極観測に参加している外国の観測隊が、船内もしくは南極基地に自国の郵便局を設置していることから、日本南極地域観測隊も宗谷船内郵便局を設置することとなり、当時郵政省であった当機構の隊員が局長兼務となりました。
やがて定常的に業務が行なわれる事となり、昭和基地の電離層棟に「昭和基地内郵便局」を設置することとなりました。
電離圏観測のために派遣される観測隊員は昭和基地郵便局長を兼務します。
昭和基地内郵便局(電離層棟)
2つの消印
昭和基地には2つの消印があります。1つは普通通信日付印(黒活字印)、もう1つは風景入り通信日付印(風景印)で、風景印は現在の昭和基地周辺を図案化しています。消印内の×××の個所には、押印した年月日が入ります。
風景入り通信日付印
普通通信日付印(黒活字印)
お預かりした郵便物が届くまで
ここでは、NICTオープンハウス等イベントでお預かりした郵便物が届くまでを示しています。
みなさんから集められた『はがき』は、日本から「しらせ」と言う船で出発し、赤道を越え、南極大陸に向かいます。
昭和基地内郵便局は民営化後に名称が変わり、「日本郵便銀座支店昭和基地内分室」となりました。
通常は、日本郵便が毎年10月ごろ実施する「しらせ船内分室及び昭和基地内分室における風景入日付印等の押印サービス」をご利用ください。
NICT『南極ゆうびん』
はがきを出す
はがきを出す
隊員が観測船で運ぶ
昭和基地内で消印が押される
「しらせ」が日本に帰国
(翌年4月頃予定)
(翌年4月頃予定)
日本各地の郵便屋さんが
みなさんに配達
みなさんに配達
「しらせ」予定航路例