南極昭和基地における電離圏観測
〜電離圏観測の今と歴史をご紹介〜
日本の南極観測は、国際地球観測年(1957年7月~1958年12月)の参加から始まりました。
1956年(昭和31年)、第1次隊が東オングル島に上陸し、
付近を昭和基地と命名して4棟の建物を建設し、越冬を開始してから、既に60年が経過しています。
現在の昭和基地は建物も50棟程度建ち、居住施設は格段に改善され、観測施設も近代化し数々の輝かしい成果をあげています。
ここでは、情報通信研究機構より輩出した隊員が現地で取得した観測データや画像をご紹介しています。
■■■お知らせ(2024年11月11日更新)■■■
現在、本プロジェクトに関係する研究技術員(リンク中の2025T-56)と
研究員(リンク中の2025R-73)を公募しています。
ご興味ある方は上記リンク先および公募案内ページをご覧ください。
昭和基地のウェブカメラ
昭和基地電離層棟の横に設置したデルタアンテナモニタ用ウェブカメラです。南極昭和基地の今の画像です。白夜(びゃくや)の時期は、1日中太陽の日が差すため明るいです。極夜(きょくや)の時期は、時々、オーロラが見える事があります。また、時にはブリザードで真っ白な画像の時もあります。
昭和基地のイオノグラム
電離層観測機で取得した最新のイオノグラムデータです。縦軸を見かけの高さ、横軸を周波数に取っています。イオノグラムは、電離層の電子密度のおおよその高度分布を示しています。南極では、磁極に近いため磁力線の影響で複雑な電離層が観測される時があります。
Y軸:見かけの高さ km / X軸:周波数 MHz
詳細は、準リアルタイムデータのページを参照して下さい。